どもども、こんばんは。
歌舞伎町でホストクラブを経営するNGG(NEW GENERATION GROUP=ニュージェネレーショングループ)オーナーの桑田龍征です。
今回は、人の持つコンプレックスが、使いようによっては「仕事への熱量」「大切なアイデンティティ」に変わる……という話について書いてみます。
元彼女に言われた「桑田君、服装ダサかったよ」という言葉
このツイートにあるように、僕は自分の服装にコンプレックスがありました。
中学・高校時代に付き合っていた女の子からは、後になって「桑田君、服装ダサかったよ」と言われたことがあります。
私服で通学していた大学時代も、服装をめちゃくちゃバカにされたことがありました。
そして、自分では自分の服の何が悪いのか分かりませんでした。
ホストになったのは、そうした体験が一つの動機になっています。
そして、稼いだお金のいちばん大きな使い道は服でした。
「金に物言わせて服を買ってやる!」と思っていましたし、「もうダサいなんて言わせねえぞ」と思っていました。
僕のように、見た目にまつわるコンプレックスが原因で、お金を使ってきた人は多いと思います。
たとえば女性には、「ブス」と言われた体験が整形の引き金になった人もいると思います。
そうやってお金を使い、コンプレックスを解消していくことは、自尊心を取り戻すこととイコールです。
だからこそ、コンプレックス産業には消費者からのニーズが大きいし、高額な商品やサービスもよく売れるわけです。
また「若い頃にモテなかった」という経験も、コンプレックスになっている人は多いでしょう。
実際、これまで会ってきた経営者のなかには、「中学・高校時代にモテていなくて、大人になってからメチャクチャ遊ぶようになった」という人が結構いました。
「お金がさえあれば俺はモテる」と思っていて、お金を使ってモテようとする経営者もいますね。
これは経営者あるあるです。
あと、「ギャルにモテたかったけどモテなかったから、今はキャバクラ通っています」みたいな人も世の中にはいますよね。
コンプレックス=その人の熱量
むしろ、コンプレックス=その人の熱量だと思っています。
僕の場合は「服を買うのに困らない生活したいから、頑張って金を稼ごう」という気持ちが、特にホストになりたての頃は、大きなモチベーションになっていました。
コンプレックスを解消するにはお金が必要です。
世の中にはお金で解決できることがメチャクチャ多いですし、容姿の問題一つとっても、今は容姿が気に入らなければ整形できる世の中ですからね。
だからこそ人は、頑張ってお金を稼ぐようになります。
そういった「コンプレックスをお金で解消したい!」という思いは、仕事に対する立派なモチベーションだと僕は思います。
コンプレックスは人のアイデンティティにもなる
一方で、お金に関係ない部分でも、コンプレックスが自分の生き方と深く結びついている人もいます。
たとえば「自分は家族に恵まれなかったら、いい家族つくりたい」という人もいますよね。
先日に見た映画『ある男』もそんな物語でした。
妻夫木聡や安藤サクラ、窪田正孝が出演している映画です。
ザックリ言っちゃうと、「急死した男の人生を紐解いていくと、彼にはろくでもない父親に育てられた過去があり、良い父親になろうと強く願っていた」みたいな物語でした。
そうやってコンプレックスが自分のアイデンティティを形作っていることは結構あると思います。
でもこの話は難しくて、「DVを受けてきたことで、自分自身もDVをする人間になってしまった」という人もいます。
だからコンプレックスは諸刃の剣なんですよね。
僕が思うに、コンプレックスを人生を変える熱量に変換するためには、「自分が恵まれないのは人のせいだ」という思考から脱却するのが大切です。
そして、「自分がどう生きたいか」を自分で決められる人間になることが大切です。
でも、それができない人は多いです。
NGGを辞めていったあるホストにも、そんな人がいました。
彼は物心ついた頃には両親がおらず、めちゃくちゃネガティブな人間でした。
ホストとして働いているときも、「周りのホストが誰ひとり店のために頑張っていない」と愚痴を言っていました。
実際はそんなことはなかったですが、彼には現実がそう見えていました。
そして、「ならお前が周りを引っ張ればいいじゃん」という話なんですが、それも嫌という感じでした。
彼はコンプレックスが悲観的な方向に向かってしまった人間だと思います。
もしそれを前向きなエネルギーに変換できれば、彼は「自分は周囲に頼れる人間がいなくて寂しかったから、この店ではみんながずっと幸せでいられる組織を作ろう」と思えたかもしれません。
その変換ができないと、「この環境もダメだ」「この環境でも頼れる人がいない」と諦めてばかりで、人間関係をどんどんリセットしていく人間になってしまうわけです。
上司は部下のコンプレックスを「仕事への動機づけ」に変えてあげよう
その逆にコンプレックスをバネに成功している人間もNGGにはいます。
たとえば、もともとニートだったホスト。
誰からも必要とされない時期があった彼にとっては、働くこと自体が楽しいことです。
そして、周囲から必要とされることも喜びになっています。
自分の無力さや不甲斐なさを知っていて、「俺、ちっぽけだわ」と一度でも感じたことがある人間は、上手くいけばそれが成長のバネになるんですよね。
ちなみに、このコンプレックスの話は、人を育てる経営者や管理職にとっても大事な話です。
コンプレックスを前向きな熱量に変えられるか否かで、部下の成長は大きく変わるからです。
そのため上司には、部下のコンプレックスを仕事の動機づけにうまく活用することが求められます。
コンプレックスをネガティブにばかり捉えている人がいたら、「それが君の仕事の内発的動機づけになるんだよ」と導いてあげましょう。
これが実はすごく難しいので、僕自身も試行錯誤をしながら、今もNGGで実践を続けています。
今週のピックアップホスト
隼 副主任
所属:MAJESTY
埼玉県出身 23歳
ホストをはじめたきっかけ
高校生の頃からバイク屋で働いていて、「自分でバイク屋を起業しよう」と思い立ち、稼ぐならホストだと思って始めた。
大宮で半年間ホストをやっていたが、MAJESTYの TikTokを見て「ここだ!」と思い応募。
生い立ち
中学生の頃は日々刺激を求めて生きていた。
高校生からはバイクに興味を持ち、バイク屋でアルバイトを始めた。
美容師になりたかったが、学校に進学出来ず、バイク屋のアルバイトから正社員になったが、ブラック企業で休みもボーナスもなかったので1年半で退社。
約1年間、クルマ屋とトラック運転手を掛け持ちで働いていたが、限界を感じホストを始めた。
ホスト実績
入店初月初ナンバー入り!
入店4ヶ月目でNo.3を獲得!
5ヶ月目で幹部補佐昇格!
2023年2月に副主任昇格!
タイトル
入店2ヶ月目で2021年入店
「新星杯No.2」🔥
今後の目標
月間1億円プレイヤー!