どもども。歌舞伎町でホストクラブを運営するNEW GENERATION GROUP(ニュージェネレーショングループ)オーナーの桑田龍征です。
今回は「デジタル全盛の今、名刺にはどのような役割があるのか」について、とてもいい名刺を作っていたホストたちを例に挙げながら考えてみます。
名刺は個性をアピールする基本アイテムの一つ
ホストはカッコいいだけ、話が面白いだけじゃダメです。
身だしなみやヘアメイクが整っていて、テーブルマナーやドリンクの作り方がしっかりしているのも大切です。
そうした基本をとても大事にしていて、お客様から高い評価を得ているNGGのお店がTRIDENT。
その文化を作っているのが、白夜、司、瑛斗という幹部たちです。
また、そうした幹部たちの振る舞いは、中間層や新人のホストたちにもいい影響が出ているなと感じています。
TRIDENT副主任 白夜
TRIDENT 副主任 司
TRIDENT 幹部 瑛斗
彼ら幹部3人は、名刺作りにもこだわっています。
僕は名刺もビジネスの基本の一つだと思います。
そして彼らは、自分たちがカッコいい名刺を作るだけでなく、キャリアの浅いホストたちにも個性的な名刺を作らせています。
細部までこだわった名刺は、やはり人の目を引きますよね。
名刺の個性の出し方は人それぞれでいいと思います。
紙の素材や質感の選び方でも個性が出ますし、あえて分厚くするのも、あえて小さくするのもそのホストの個性を表すための戦略です。
あえてミラーのような素材にして、お客様が鏡代わりに使えるようにしている名刺もありましたね。
「昔の自分」ではなく「今の自分」を名刺にしよう
そこで一つ思うのは、「人間は飽き性の人のほうが成長が早くなる」ということです。
もちろん「これだ!」という自分のスタイルを見つけて、それを貫き通すのも一つの手ですが、僕は少し前の自分に飽きちゃうタイプです。
「ずっと同じじゃ退屈だな」「前の自分、ここがイケてないな」と感じられる人のほうが次々と変化ができるし、成長もできる。
成長するため、より楽しい毎日を送るために、自分や身の回りのものをどんどん変化させる……ということは大切です。
自分の名刺に飽きを感じてきたら、「今の自分に合った名刺」を作ることは非常にオススメです。
1枚300円の名刺の「ムダさ」にこそ価値がある
僕はデジタル全盛の今の時代にも、「名刺で一定の価値を生み出すこと」は可能だと思っています。
やはり直に手渡しするものでは、メールやLINEでは残せない強い印象を残すことができます。
そして手で触れ、間近で目で見るものだからこそ、高級感のある素材や、質感のいい素材を選ぶことも大切です。
NGGのホストが作っている名刺には、1枚300円くらいの費用がかかるものもあります。
「そんなお金ムダじゃん」と感じる人もいるでしょうが、僕は「一見するとムダなものにこだわって、そこにお金をかけている人」はステキだなと感じます。
仕事に使うパソコンとかカバンにお金をかけるのは、ごく普通のことです。僕はそこに憧れを感じません。
でも、「それ、メッチャ無駄じゃん!」ということにお金をかけている人には、ロマンや魅力を感じますよね。
そして「何にお金をかけるか」は、その人の個性が表れる部分でもあります。
名刺の多くは、どうせ捨てられるもの、存在を忘れられるものです。
「それでも大切にしてほしい」と思って、しっかり考えぬいて作られた名刺なら、大切に持っていてもらえるかもしれない。
実際に僕はTRIDENTのホストたちの名刺に感動して、しばらく持ち歩いてきましたし、ほかの店舗のホストたちにも見せてきました。
心をこめて作ったものは、そうやって人の心を動かす力があるわけです。