みなさんこんばんわ。
歌舞伎町でホストクラブを展開するNEW GENERATION GROUP(ニュージェネレーショングループ)オーナーの桑田龍征です。
今回は先日に行ってきた幹部旅行の話と、「なぜ今の時代に社員旅行をするのか」「いま僕が若手の幹部に何を期待しているのか」について書いてみます。
旅行の計画は社長が立てて、社員を「おもてなし」
ニュージェネレーショングループでは毎年4月に海外旅行、10月に幹部旅行を行っています。
今年4月の海外旅行はコロナの影響で中止になりましたが、10月の幹部旅行は香川・徳島に行きました。ちなみに昨年の旅行先は石垣島です。
僕が幹部旅行を行う理由は大きく分けて3つあります。
一つは単純に慰安とレクリエーション。
いつも頑張っている幹部のみんなを大自然のもとに連れ出して、純粋に旅行を楽しんでもらう。
いわば社長の僕から幹部への「おもてなし」ですね。
これがいちばん大きな目的です。
なので旅行の行程を考えて、セッティングするのも社長の僕の仕事。
1時間単位で巡る場所を決めておいて、幹部たちは脳みそを一切使わずに、「ただ案内通りに回っていれば楽しいことが起こる」という旅行にしてあります。
旅行中はバス移動もありますが、そのあいだは居眠りをしようと何をしようと全然OK。
リラックスした状態で旅行を楽しんでもらいます。
旅行をチームビルディングの機会に
NGGでは複数のホストクラブを展開していますが、店同士での日常的な交流はさほどありません。
そこで幹部が一同に会することで、「こんな面白い奴らがいるんだ」「ほかの店もそれぞれ頑張ってるんだな」「やっぱりこのグループにいてよかったな」と思ってもらう機会になれば……と思って幹部旅行を企画しています。
実際に、いじられ役で有名な某店の幹部が、みんなの前で笑いを取りまくってて、みんなから「やっぱりお前おもしろいな!」と存在を認められたり、店舗の垣根を越えた交流が生まれていたと思います。
また、ほかの店舗の幹部に刺激を受けて、「うちの店舗はここを伸ばそう」と目標が明確になった人も多かったはずです。
「何をするか」よりも「誰とするか」で楽しいかどうかは決まる
3つ目は、NEW GENERATION GROUP三大理念の一つである「何をするかより誰とするか」を感じてもらうためです。
僕は、人の「楽しい」という感情は、「何をするか」よりも「誰とするか」で決まると思っています。
だからこそ旅先では、「しっかり売上を作っているグループの仲間たちと遊ぶと、やっぱりメチャクチャ楽しいな」と感じてもらいたい。
今のうちのグループの幹部は、歌舞伎町で一緒に飲んでも、大自然のなかで遊んでも、絶対に楽しいメンバーが揃っています。
実際に今回の幹部旅行はみんなが楽しんでいたと思います。
「どれくらいお小遣い持っていけばいいですか?」って、遠足みたいな質問も受けてましたから(笑)。
ちなみに現地の宿泊代や飛行機代などは全部こちら持ち。
幹部たちが使うお金は、食事で立ち寄るうどん屋、ジビエバーガー等の食費と、ラフティングと、あとはロープウェーに乗る料金程度。
合計で1万円に満たないくらいの金額です。
「お金を使わなくても楽しいこと」は世の中に沢山ある
でも僕は、「このメンバーならどこに旅行しても絶対に楽しい」と証明したかった。
徹底したリサーチと段取りをしたうえで旅先を案内することで、「世界の楽しみ方」を知ってもらいたかった。
そして、「世の中にはお金をかけないでも楽しめることはたくさんあるよ」「都会じゃなくても面白い場所はいろいろあるんだよ」と伝えたいと思っていました。
頭を使って、時間を使って、段取りを組んでおくと、人に感動を与えることができます。
だから「お金がないから俺は○○ができない」というのはただの言い訳なんです。
このことは帰りのバスでもみんなに話しました。
やっぱりお金を稼ぎはじめたばかりの頃は、旅行も「行き当りばったり」で楽しんでるホストが多いです。
もちろん最初はそれで問題ないですが、旅行もしっかり準備をして、時間刻みでプランを組み立てれば、楽しめることは格段に増えます。
特に旅行で人をおもてなしするときは、準備と計画がとっても大切です。
そうしたおもてなしの精神や技術は、ホストの仕事にも確実に役に立つと思っています。
当事者意識を持ってグループを変えていく若手を増やしたい
なお、ほかのホストクラブのグループでは、一定の売上を記録できれば自動で幹部に昇格できるところもあるようですが、うちのグループには別に条件があります。
それは、NGGが掲げる4大スタンスである「当事者意識」「やり抜く力」「自己変革力」「誠実さ、正直さ」を持っている人間であること。
そのスタンスがあるうえで、一定の売上がある従業員のみが幹部に昇格できます。
NGGでは2年ほど前に今の幹部を選出してから、「自分たちがグループを変えていこう」と考える若いメンバーが増えていきました。
これまでは僕主導で改革を進めてきましたが、これからは僕はバックアップ役に周るつもりです。
そして若い幹部が中心となって、彼らの若い考えを前面に押し出せるグループにしていきたいと思っています。
「成長を拒否する言い訳」は一つ一つ潰していく
今の幹部には自己変革に苦労したメンバーもいました。
僕はなかなか変わろうとしない幹部に対しては、「本人が成長を拒否するときに使う言い訳」を一つ一つ潰していきました。
「売上をもっと上げたいんですけど、これがあるからダメなんです」
「有名になりたいんですけど、こういう理由があるので無理です」
そうやって人は色々な言い訳をします。
僕はそれを一つ一つ潰していきました。
意地悪な人間だと思います(笑)。
外堀を埋められて、「やらざるを得ない状況」を作られるのは苦痛もあると思いますが、今の幹部たちはそを頑張り抜いてくれました。
そし何より「自分がこれをやりたい」という気持ちを自分で育んで、自分で成長していける人間にみんなが変わってくれました。
このメンバーともっと楽しいことをしたい
そうしたホストたちが当事者意識を高めて、新しい幹部になってくれれば、グループはさらにいい方向に向かっていくはずです。
今後はHIKARU取締役を中心に、僕やグループ統括が出席しない会議も定期的に開催し、そこでの提案をもとにグループの改革を進めていきます。
ホストは成功すればお金を稼げる仕事ですが、幹部としていい仕事をするには、「お金を稼いだ先で何をしたいか」「どんなことを楽しみたいか」という目標を持つことが重要です。
そして幹部たちが「このメンバーと一緒にもっと楽しいことをしたい」と思うようになれば、グループの結束力も高まっていきます。
この10月に行った幹部旅行には、そうした結束力を高める狙いがあったわけです。
社員での旅行にはそうしたメリットが本当に多くあるので、ゆくゆくは3ヶ月に1回は旅行に行けるようなグループにしていきたいです。