「日本水商売協会」甲賀香織が語る水商売の現状
参考サイト:https://www.bengo4.com/c_5/n_12408/
2021年1月に2度目の緊急事態宣言が出た日本列島。
飲食店が20時までしか営業できないということは、ラストオーダーは19時になるわけで収益を上げることがかなり難しくなったといわざるをえません。
今回は『弁護士ドットコムニュース』から、一般社団法人「日本水商売協会」の代表理事を務める甲賀香織さんの声をお伝えしましょう。
甲賀香織はどんな経歴の持ち主?
1980年に埼玉で生まれた甲賀香織さんは、2003年にお子さんを出産。その5年後である2008年には「水商売の現場経験を積みたい」と銀座『ル・ジャルダン』に入店します。2011年には『お水大学』を創設し、2018年には『一般社団法人日本水商売協会』を設立。
水商売は決してダーティーなものではなく、日本の経済を活性化する起爆剤というのが彼女の考え。「女性がもっと活き活きと活躍できる社会を作りたい」という理念のもとに、様々な活動をアクティブに続けています。
「頑張りたいけど、どう頑張っていいか分からない」「ホステス引退後、何の仕事ができるか分からない」「自分のお店で良い子を採用して育てたい」「シングルマザーとして、子供を幸せにしたい」といった、水商売で働く女性の悩みに耳を傾け、どう頑張れば良いのかを知ってもらい、水商売という業務に従事している間だけではなく、その先に続く未来も輝き続けることをモットーとしています。
2020年の緊急事態宣言時にぼろ儲けしたお店も…
2020年の緊急事態宣言は4月7日から5月31日までの期間出されました。アンダーグラウンドなお店はこっそり営業を続けていたそうですが、多くの店舗は4月の下旬までお店を閉めていたといいます。
ぼちぼち開店し始めたタイミングというのはゴールデンウィークを過ぎた頃。全店が営業を再開したわけではありませんでしたが、いくつかの水商売はゆっくりと普段の営業に戻っていきました。
実はこのゴールデンウィーク後に、お店を再開した店舗がかなりの収益をあげたといわれています。
自粛要請を守り真面目に休業していたお店のキャストの一部が、「(稼げる金額を冷静に計算した上で)営業を再開している別店舗に移ります」とシビアに鞍替えした事実もあったのだとか。
自粛要請に従ったお店が泥をかぶる結果となり、グレーゾーンでズルいといわれてもしかたがないやり方をしたお店が儲けるとなっては、「何のための自粛要請?」と首を傾げたくなるのもわかります。
甲賀さんは、2020年と同じ過ちが繰り返されようとしているように感じているそうです。
感染防止対策にお金を投じても見返りがなかった……
新型コロナウイルス対策として、入場時に消毒できるゲートを急遽導入したり、体温がすぐに可視化できる機械を入れるなど、水商売もかなりの投資をしてきました。
実はそうした努力が実を結び「歌舞伎町で感染者0人」という日もあったのですが、それに対してマスコミや行政が「すばらしい!」と称賛するようなことはなかったのです。
反対に少しでも感染者が出ると「店名を公表すべき!」「営業を続けるべきではない!」などといった厳しい声に晒されます。
これでは感染対策をしている側も、「何のためにやっているんだか……」となってもおかしくありません。
民衆に届く声は、話題になりそうなものというフィルターを通したもののため、どうしても視聴率やサイトのPVなど数字の稼げるもののみに絞られます。
全て公平に伝えられているのかといえば、全くそうではなかったことが甲賀さんの発言によって明らかになりました。
稼ぎを求めてパパ活やギャラ飲みをするキャストが増えた
水商売は、一般の業務よりも稼げるイメージが強いかもしれません。しかしコロナ禍では、これまでのような金額をもらうことが難しくなり、しかたなくパパ活やギャラ飲みを始めるキャストも少なくないのだとか。
この流れによってパパ活やギャラ飲みをする女性のレベルがかなり上がったのだとか。お金を支払う男性からすると、こういった変化は嬉しいでしょう。ただし働く女性からすると、たまったものではありません。
「withコロナ時代の水商売に明るい未来はない」と、早い段階で見切りをつけた女性が昼の仕事に鞍替えし就職を希望するケースも増えていることを、甲賀さんは明かしました。
中には困窮し生活保護を受けようとする女性もいますが、役所の窓口にいる担当者から「今まで稼いでいたんでしょ?」と、悪意ある偏見を向けられ、すぐに受給できないことも珍しくないようです。
時短要請は死刑宣告に等しい!?
飲食全般に対して20時までの時短要請が出ました。この政策に対して「突っ込みどころが満載」と怒りを隠さなかった甲賀さん。
飲食や水商売の世界にとって20時閉店の時短要請は、事実上の休業でしかありません。
現在1店舗あたり1律6万円の協力金が出されているものの、これに対しても「不公平感があります」と甲賀さんは断言します。
店舗ごとに収益は当然変わるわけで、納税額や家賃などを計算に入れた金額を算出しなければ、あまりにおおざっぱな協力金の出し方と言われてもしかたありません。
業界の鍵を握るのは歌舞伎町のホストクラブ
インタビュアーから「(水商売の業界が)足並みをそろえるアイデアがあるのか?」と問われた甲賀さんは「新宿・歌舞伎町にあるホスト業界(がキーになる)」と回答。
2020年の春に、Smappa!Group会長である手塚マキさんが、新宿区役所と連携を取るなどこれまでにない動きを見せたことで注目を集めました。
甲賀さん曰く「ホストは統制がとりやすい」とのこと。もしホスト業界が一枚岩になれば、その影響はキャバクラの世界にも波及することが予想されます。
「ホストができるのに、私たちができないのは変だ」というような考えが広まれば、歌舞伎町に続いて銀座や六本木も同調する可能性があり、銀座の動きはやがて全国へ波及していくだろうというのが甲賀さんの予測。
簡単ではないものの、現状打破につながるアイデアがないわけではありません。
やはりホストの本場といえば、歌舞伎町以外にはありません。歌舞伎町発のポジティブなムーブメントが起こると、それ自体がたくさんの人を救い、水商売に関わる人達の暮らしを回復させたり、よくしていく結果になりそうですね。
リアライフカウンセラーが伝授する劣等感の克服方法
参考サイト:https://withonline.jp/love/realife-counseling/O85AA
人が2人以上存在した時点から、優越感と劣等感が生まれるといわれています。
劣等感に全くさいなまれることなく、生活を送れている人の方が少数なのではないでしょうか?
今回は、元ホストで現リアライフカウンセラーの藤本シゲユキさんが伝授する劣等感を持った際の克服方法についてお伝えしてきましょう。
キラキラコンプレックスに苦しめられる現代人
藤本さんはキラキラしている人を目の当たりにした際、ジェラシーを覚えたり、引け目を感じる類の劣等感をキラキラコンプレックスと命名。
キラキラコンプレックスの事例は数多くありますが、いずれも劣等感を抱えている人はやたらと自己卑下をしたり、ひねくれるというのが藤本さんの肌感覚のようです。
自分にはできないという自己効力感の低さ
自分の可能性を信じ「こういう状況でもうまくやり遂げられる」と思える力を、セルフ・エフィカシーと呼びます。
もっと具体的にいえば、「自分には困難を克服する力が備わっている」「現状を変える力が自分には備わっている」と無理せずに信じられているような状態は、自己効力感が高いといえるでしょう。
自己効力感が低い状態に陥ると、「自分にはこれができない」という、自らのマイナス面にばかりフォーカスしまいがち。
それだけならまだしも「自分にはない長所を、あの人はしっかりと持っている」と比較してしまえば、たちまちキラキラコンプレックスのできあがり。
藤本さんは「どこに意識を向けるかが大切」と説きます。
また実際のその人よりも、なぜか異常に高い評価を自分で下してしまっている人もキラキラコンプレックスを抱きやすいといいます。
自分自身のタイプの見定めるところからスタート!
自分のタイプをしっかりと理解していなければ、間違った努力をしてしまうケースがあると藤本さんは語ります。
確かに多弁で話すのが三度の飯よりも好きという人が、傾聴力を獲得して聞き上手になろうと思っても難しいかもしれません。たちまち体がムズムズしてきて「俺にしゃべらせろ!」となるのは日を見るより明らか。
反対に無口でローテンションの人が、やたら明るく振る舞って明石家さんまさんのようなふるまいをしたとしても、周囲はただ戸惑い違和感を覚えるだけですし、当人も楽しくはないでしょう。
タイプの違いに優劣はありません。ただ差異があるのみ。「優劣をつける」という眼鏡をかけることによって、人は主観的な解釈をしてしまい、劣等感を持つようになるのです。
自分という存在を理解し、正しい積み重ねを続けよう!
藤本さんは、人当たりが良くて、相手の話をちゃんと聞ける人でも、それがその人の長所だと案外分かっていないこともがあると述べました。
その人にとって努力せることなく、苦もなくできることなので「きっと誰でもこれくらいはできているのだろう」という思い込みが存在します。
まさに己のことは客観視しづらいという好例ですね。
遠慮せずにズバズバ言ってくれる友人や知人に「私の長所ってどこだと思う?」と、一度尋ねてみてください。返ってきた答えの中で、共通する箇所はあなたが自信を持っていいポイントでしょう。
万事を人と比べて劣等感を抱くのではなく、自分を知った上で正しい努力をすることの重要性を藤本さんは強調しました。
ないものねだりばかりをしていても、なかなか人生は先に進まないものなのかもしれないですね。