藤本シゲユキが語る人の気持ちがわからない男性が減らない理由
参考サイト:https://withonline.jp/love/realife-counseling/1vxdB
当然ながら人の性格は千差万別。100人いれば100通りの考えと価値観があります。だからこそ、他者の気持ちを推し量るのは簡単でないのです。
なぜ多く女性が男性に対して「私の気持ちに寄り添ってくれない!」と憤るのか、元トップホストでリアライフカウンセラーである藤本シゲユキさんが『withonline』で連載しているコラム「一発逆転恋愛学」を参考に説明していきましょう。
男性にはピンとこない「なぜ私が怒っているかわかる?」という台詞
恋仲の男女が揉めた際に、女性側が決まっていう台詞があります。「なぜ私が怒っているかわかる?」というもの。
これを言われた男性は、ただただ狼狽して謝罪するものの、さらに相手を怒らせてしまうということをしてしまいがち。
女性は共感を求める生き物。つまり気持ちに寄り添ってほしいのです。口先だけ謝られても、その怒りが沈下することがありません。
己の気持ちと相手の気持ちを切り分けること
「共感が上手い男性は、女性によくモテる」と、いわれます。「すごいね」「わかるよ」と棒読みの言葉を口にするだけが共感ではありません。
「自分はこういう考え方だけど、相手はこう考えている」というまず自他の気持ちをしっかり切り分けられているかが大切と藤本さんは主張。
自他の違いがわかった上で「このような考えに基づいて怒りが怒っている」と理解できれば、相手にかける言葉はおのずと寄り添えるようなものになるはずです。
共感するのが下手な男性は生育環境に原因がある?
先天的に共感する能力が抜け落ちているケースも中にはあるでしょう。しかし藤本さんが挙げたのは、まず生育環境。
幼少期に、親がしっかりと子供の気持ちに寄り添えたかが大切なのです。
子供は親を見ながら育っていくため、無意識に親の行動を規範にしたりコピーするところがあります。
共感能力が低い親に育てられたことは、アンラッキーとしかいえないかもしれません。そもそもの原因を突き詰めていくと、その親自身も親に寄り添ってもらえなかったというケースがよくあります。
「負のチェーン現象」と称されるべき、ネガティブな連鎖がずっと続いていくのです。
不動のモテすきる「聞き上手」な男性は共感上手!
「聞き上手がモテる」のは周知の事実。なぜなら「聞き上手=寄り添い上手」でもあるからです。
聞き上手の人は、まず相手の性質について理解した上でコミュニケーションをはかります。
「この人はきっとこれについて触れられたくないに違いない」と察して、言葉を選びます。
価値観を押し付けたり、デリカシーのない質問をする男性はモテませんが、これは聞き上手の真逆だからなのですね。
聞き上手の男性が日本に少ない理由として、藤本さんはカウンセラー文化が浸透していないのを理由に挙げました。
アメリカには「悩みを抱えたらカウンセリングを受けよう」とすぐ行動できるような文化があります。
しかし日本では妙な色眼鏡があり、「カウンセリングを受けるなんて怪しい」とネガティブに捉えかねないにも、カウンセラー文化の広がりの妨げになっているのでしょう。
傾聴や共感というのは、後天的に学習して身につけることも可能。ただし日本には残念ながら、そういった機会自体が極めて少ないのです。
ほとんどの男性には良心がある!
女性からすれば、交際している男性の共感能力があまりに低いと「この人って自分のことしか考えられない自己中男じゃないの!?」と勘繰ってしまいがち。
しかし藤本さんいわく、多くの男性は罪悪感、良心などを持っているものなので、しっかりと説明すれば共感を示してくれるようになると指摘。
多くの男性は、心情を言葉にして表現するのが苦手なだけなのです。気持ちの揺れ動きやコミュニケーションは女性の得意分野。
「子供に教えるつもりで、わかりやすく説明してみよう」くらいに女性側が思えたら、良好な関係を築きやすくなるでしょう。
一点だけ注意点があります。
もしどれだけ訴えても、人の話に耳を傾けない自己中な男性なのであれば、早めに別れるという選択肢をとるべきかも?
世の中には徹頭徹尾、自分のことしか考えない男性がいます。結果的に人のエネルギーをどんどんすり減らしてしまうエナジーバンパイア的な自己中男性とは、一刻も早く距離を置いた方がいいのは間違いありません。
成長する可能性がある男性であれば、寄り添えるような教育をしてみましょう。
ROLANDが帝王神話を始める前のコンプレックスヒストリー
参考サイト:https://bunshun.jp/articles/-/42188
人間には誰しも歴史があります。
どんな大成功した人でも、それ以前の歴史を辿ると泥水をすするような日々を送っていたり、人には理解できない強烈な葛藤を持っていることも少なくありません。
今回は文春オンラインに掲載されたコラムニストである河崎環さんの記事を参考に、帝王ヒストリーを振り返ります。
帝王以前から無敵モードだった
ROLAND(ローランド)はホストになる前から、その兆しがあったようです。「選民思想」という言葉を選択したあたりからも、「自分は他と違う存在である」という自負があったのでしょう。
だからといって斜に構え人を侮蔑するわけではなく、「基本的に明るい子供だった」と振り返ります。
ROLANDがサッカーエリートであったことは有名。彼はサッカーに打ち込んだのは10年ほど。Jリーグの下部組織に所属していた中学時代は、本気でプロのサッカー選手を目指していました。
身体能力が高く俊足だったため、周囲は「サッカーでプロ入りする」と見ていたのだとか。
女性とイチャイチャするよりは、サッカーボールを蹴り続ける時間を選んだROLAND。まさか将来、女性相手にホストとして働くとは当時思ってもみなかったでしょう。
母が大好きなROLAND
帝王の家庭環境は変わっており、お父さんはプロのミュージシャンです。お父さんにまつわるエピソードは、様々な場所でしています。そのため「お母さんよりもお父さんのことが好きなんだ」と思われがちですが、「ダントツでお母さんの方が好き」と宣言。
もちろん父が持つ仕事へのスタンスなど尊敬しているものの、帝王の中ではお母さんの存在が一際大きいのでしょう。
父の話、母の話を双方するROLANDですが、取材する側からすると「お父さんの話は記事にしやすい」とジャッジされることが多かったようです。
親から愛情をかけられずに育った人は、どこかやさぐれていたり、品位を失うような行動をとったりする傾向があるものの、ROLANDは一切そうした振る舞いを見せません。
幼い頃より、両親からしっかりと愛情を受けて育った安定感が帝王にはあります。
レディファーストを体現していた父
ホストは顧客の女性を姫と呼んで、大切に扱えて当然。ホストになってからそうしたコミュニケーション術を身につける人も多いでしょう。しかしROLANDは、父が母にどう接しているのかを見て「女性相手にどういう接し方をすればいいのか?」を学んだといいます。
ROLAND家が外出した際、父が全てのドアを開けるので、「外出した際、母がドアノブに触れるのを見たことがない」と口にするROLAND。
彼の母はモラルを重んじるタイプで、とても道徳的な人間であり、それがROLANDが持つ品にも影響を与えたのは間違いないでしょう。
ROLANDをより一層、母好きにさせた肩叩き券
子供が親にプレゼントするほっこりするものといえば肩叩き券。ROLANDも例に漏れず、幼少時に母親へ肩叩き券を贈りました。
時が流れて帝王が中学校になった際、母親の財布の中に昔プレゼントした肩叩き券が入っているのを確認し、感激したそうです。
この時の印象は強烈で「世界一の母」という思いが、一層強くなったと語りました。
帝京高校で打ち砕かれたプライド
特待生としてスポーツ推薦で名門の帝京高校へ進んだROLAND。高校時代にROLANDは「自分よりもサッカーの上手い人間がいるんだ」という現実を知ります。
実は日本だけでなく世界的に見てもROLANDと同世代の選手は、ネイマールをはじめとしてスター選手が目白押し。
もちろん努力を惜しまぬ帝王ではありません。腐りかけたときもありましたが、必死に研鑽を重ねました。それでもプロになることはできなかったのです。
チームメイトからプロに進む人間がいる現実に、絶望と劣等感を覚え卑屈な思いを抱くようになります。
自己肯定感のみで構成されていると称しても過言ではない帝王。しかしさすがにこの時ばかりは、自分を嫌いになったと告白しています。
そんな時期に読んだ『夜王』という作品が彼のその後を変えます。ホストの世界を描いた有名漫画『夜王』へ登場する上条聖也というキャラに一際憧れたというROLAND。
真紅のバラの花束を抱えてポルシェに乗る上条聖也様は、ROLANDと重なるところがあります。それほどまでに『夜王』は、帝王へ強い影響を与えたのでした。
店で初めて接客した女の子にけんもほろろ……
「自分は世界を変えられる!」という根拠なき自信のあったROLANDは、それまで足を運んだことのなかった歌舞伎町にあるホストクラブで働くことを決めました。
最初についたお客さんは、どれだけROLANDが感じよく話しかけても、まるで相手にしてくれなかったのです。
今の帝王を知る人からすれば考えられないですが、それほどまでに女の子慣れしていなかったのです。
その女性はROLAD以外のホストと、とても楽しく話し始め、天井を見上げて時間が経つのを待つしかありませんでした。
ROLANDのホスト稼業は、こんな失敗からスタートしたのを意外と知らない人は多いかもしれません。