蒼井そらがまさかの『THE ROLAND SHOW』出演!
参考サイト:https://fumumu.net/192262/
ローランドが自身のYouTubeチャンネル『THE ROLAND SHOW』の中で、元セクシー女優の蒼井そらさんと対談を行いました。
人気者同士がどういった内容について語り合ったのかをお届けしましょう。
蒼井そらの『夜が明けたら』に帯コメントを書いたローランド
蒼井そらさんが『夜が明けたら』という本を出したのは2020年6月19日。日本だけでなく中国でも人気者になった彼女が赤裸々に言葉を紡いだことで話題になりました。
「テレビの中の人になろうと、ステップでAVの世界に足を踏み入れたら終わりが見えず闇が続く」といった赤裸々な内容。
実は『夜が明けたら』に「偏見という壁に立ち向かう姿に共感させられた」という帯コメントを書いたローランド。それがきっかけとなり縁ができて、『THE ROLAND SHOW』に蒼井そらさんが出演する運びになったのです。
帝王もセクシークイーンも偏見を持たれやすい職業という共通点
ホストに対して先入観を抱く人は少なくありません。AV女優も同じく偏見に苦しみがちな職業。
本人はプライドを持って仕事をしていても、「ヤリたくてヤリたくてしかたないから、そんな仕事をしてるんだろ?」など、心無い言葉をぶつける輩がいないとも限らないのです。
対面で職業差別された経験はあまりないという蒼井そらさん。ただしSNSなどでは、彼女に関する誹謗中傷がたくさん投稿されているのだとか。
彼女は酷い内容の投稿に対して「トイレの落書き」と思うことによって、気にしないスタンスをとっているそうです。
蒼井そらの妊娠に対して痛烈なコメントが!
妊娠を発表した蒼井そらさんには、「おめでとう」「よかったね!」といった祝福のコメントが多数届きました。しかし中には「子供がかわいそう」といったコメントが存在。
当人がどう感じているのか気になっていたローランドは、彼女へ率直に「どう思いましたか?」と尋ねました。
蒼井そらさんは「かわいそうか幸せかは子供が決めること」と返答。
世間一般がそう思うのは仕方ないと感じているものの、他者から幸せについて決めつけられることには、やはり抵抗があるようです。
彼女の心配、それは……
AV女優というお仕事は、当たれば一攫千金。ファンも多数つき承認欲求を満たすことができるのも確かです。
ただし撮影した映像が、ずっとずっと残り続けるというデメリットも。例えば1990年代に活躍しすでに引退しているAV女優の作品が、2000年を超えてからもいくつかリリースされています。
「当時大きかったモザイクが細かくなった」など、リリースの理由はあるものの、出演していた元女優からすると拒否したくなる現実をつきつけられている感が…。
ほとんどのAV女優は引退後、AVの世界で働いていたのを伏せて別のキャリアを積みます。中には幸せな結婚をして主婦になる人もいるでしょう。
蒼井そらさんが懸念している点、それは子どもが大きくなって「『母さんのAVを見た』みたいな時になれば、どうしようかな?」というもの。
今は映像がネット上にも残る時代。AV女優だった過去を隠すのは、至難の業になっています。
「逃れられないこと」「(元AV女優が母親だとわかり)いじめられたら、どうしよう?」といった心配はもちろん彼女の中にもあるといいます。
本音を真摯に話す蒼井そらにローランドファンも好印象
ローランドが聞き上手なこともあるでしょうが、悩みについても率直に話す蒼井そらさんに対して『THE ROLAND SHOW』のファンは「素敵!」など、ポジティブな反応を示しました。
帝王と重ねて「どんな業界でもトップを張れる人は素晴らしい!」というコメントも。また彼女の人間味に触れられたことを喜ぶコメントもありました。
「お母さんになったことで、昔よりも表情が柔らかく優しくなった」という意見も。
意外な2人の組み合わせでしたが、対談は成功に終わったといえるでしょう。
中国でローランドがまさかの炎上!その理由とは?
日本では不滅の人気を誇るローランドが、中国で炎上してしまったといいます。
完全無欠の帝王が、なぜ炎上してしまったのかその理由を説明していきましょう。
帝王が失態を犯したのか、それとも炎上騒ぎを起こしたユーザーが悪いのか?
中国にはウェイボー(微博)というSNSが存在します。
ローランドがこれまでに話した数々の名言が、中国のネットユーザーから共感されていたのをきっかけに、ウェイボーで自身のアカウントの開設を決めた帝王。
日本ではおおむね好意的に受け入れられるローランドの発言が、中国にいくとそうではなかったのだとか。
ローランドが炎上してしまった理由は、ある有名人とのコラボでした。
その人物はあまり日本語が得意ではなく、それを理解していたローランドは意図的にゆっくりと話すようにしました。しかしそれを見た一部の中国人が「中国人を馬鹿にしている」「傲慢である」と批判。
よかれと思ってとった行動が、炎上騒動にまで発展。国が異なると一挙手一投足にまで気を配る必要性があることを示唆しているのかもしれません。
誤解が生じないよう自分で中国語を記すことにした帝王
国が変われば文化も大きく異なるもの。例えば中国では、食べ物をごちそうしてもらった際、少し残すのが礼儀だとのこと。少し残すことにより「まだお腹が空いています」というのを、示していることになるのです。
こういった文化の相違に「なるほど!」とひざを打つローランド。
「もう炎上は避けよう」とばかりに、翻訳アプリを用いて自らウェイボーに投稿している帝王。このスタンスに、中国で絶大な人気を誇る蒼井さんも「絶対その方がいい!」とお墨付きを与えました。
実は同じ方法で、ウェイボーに投稿していた彼女。ひたむきに地道に違う言語で伝えようとする姿が心を打つのは、万国共通なのでしょう。
男装ホストクラブ小説『愛しのシャロン』について鈴木涼美が解説
参考サイト:https://www.bookbang.jp/review/article/644148
『インディゴの夜』など、ホストクラブを舞台にした作品はいくつかあります。
今回、紹介する『愛しのシャロン』は、人の心の暗部にフォーカスしたサイコスリラー。
好き嫌いは分かれる作風ではあるものの、ハマる人はどハマリするかも?
どういった内容なのか、作家の鈴木涼美さんの解説を参考にお伝えしていきます。
『クリーピー』で世に出た前川裕とは?
『愛しのシャロン』の著者である前川裕さんは、『クリーピー』によって第15回ミステリー文学大賞の新人賞を受賞し、小説家デビューをはたしました。
『クリーピー』は、『2013年版このミステリーがすごい!』で「新人賞ベストテン」で見事首位に輝きました。恐怖とミステリーを巧みに描く手腕は、新人離れしており次作が期待されていた前川さん。『クリーピー』はシリーズ化。それ以外の作品もどんどん世に送り出しております。
法政大学国際文化学部教授であり、英語を学ぶための本や、翻訳も手掛けるだけあり、かなり教養ある人物であることが伺えます。
主人公は5年間も監禁された過去がある百合
物語を動かしていく百合は一言でいうと、非常にアンラッキーな女性。金銭的な理由だけでなく「男性が苦手」という訳があって新宿歌舞伎町にある『男装ホストクラブ』という風変わりな場所で勤務しています。
「歌舞伎町は、どんな過去がある人間でも受け入れてくれる場所」と、よくいわれます。『愛しのシャロン』では歌舞伎町におけるカオス感を見事に表現。
男装した女性が男性のていで、女性と接するとお店自体が非常に入り組んでいるといわざるをえません。
ノーマルな人であれば「一体何に対してお金を払っているのかわからず、脳内がぐちゃぐちゃになりそう」という心理状態になるでしょう。
物語のキーとなるのは、百合がかつて5年間もの間、監禁されていた過去です。
夜の街を拠点にする女性3人の共同生活
百合は夜の街で暮らす女性2名(真優、累)と、アパートで共同生活をしています。百合も含めたこの3名は、いずれも重たいものを背負っており、決して人生を謳歌しているとは言いづらいのも事実。
人が良いだけでなく、どこか人間的に脆弱な面を持つ真優に対して、百合はしばしば苛立ちを覚えます。
百合は他者に対して批判的で、相手の持つ長所よりも短所にばかり目が行きがち。それが彼女自身の生きづらさにつながるところもあるでしょう。
作品内に一貫して流れる重たい不幸の空気
ピンサロ嬢の累は、お人よしの真優に依存しているものの「ホストクラブやピンサロだって、ソープよりはましでしょ」と言い放つ場面が。
お互い絆があったり、相手が好きだから一緒にいるのではなく、どこか軽蔑しているものの似たような境遇で安心感を覚えるゆえに、近くにいるというのがあるようです。
歌舞伎町のような歓楽街では、野生の人間が多く存在しています。そのわかりやすい例が、一部のホストなのかもしれません。
とにかく自分の欲望に素直で、獣欲が暴走すると社会からはみ出してしまいかねない危うさを持つ人間も少なくないでしょう。
野生の生き物が形成する世界は、完全に弱肉強食。一度、不幸な境遇に落ちてしまうと、よほどの幸運がなければ誰も助けてはくれません。
そして、どこか他者の不幸を見て安心する面も……。「不幸な人間はさらに不幸になるしかない」といった加速度的な負のスパイラルや、悪循環から逃れられない今の日本が持つ空気や、根強く残り解決しがたい問題を、著者の前川裕さんは容赦なく暴いています。
危うい関係はやがて破綻を招き、物語は大きく動き出す
ギリギリの状態のまま、なんとか保たれている関係というものがあります。しかしこうした関係性は、ふとした瞬間に瓦解し二度と元には戻らないというのも、フィクションも現実も同じでしょう。
男装ホストクラブや共同生活は、やがて崩壊を迎えここから話は大きく展開していきます。
「胸糞系が好き」という人にとっては、前川裕さんが容赦のない筆致で描き出すこの世の地獄は、たまらないカタルシスを覚えるかもしれません。
ここまで読み進めて興味を持った人は、ぜひ『愛しのシャロン』を読んでみてくださいね。