2006年〜2008年のホスト現役時代、22歳になる2回目のバースデー前に寝れなくて書いたブログをまとめました!!今回は中編です。
ホストクラブオーナー桑田龍征の現役時代、ホスト【流星】の人生を描いた記事となっています。
是非最後まで読んでみてください!!
歌舞伎町の女神
気を取り直して、この日から俺は毎日営業中、声をひたすら出し続けた!キャッチに出たら走り回った!先輩達には営業終わってから話を聞きまくった。失うものないと人間は強くなれる(笑)
そして、俺は入って四日目に最初にお客様が出来た。自分キャッチ飲み直しという形で。
俺より年下の沖縄の方だったなぁ。今も僕は元気ですよ~(笑)
最初のお客様ってたぶんホストはみんな覚えてるんじゃないかな?すっげー嬉しかった!!跳び跳ねてまたまた店内中に響き渡る声で「ありがとう」って言ってた!
本当に今でも感謝です。もちろん今指名してくれてるお客様みんなもね。
指名してくれてる喜びを味わえたら、次はシャンパンだった!
それがホスト始めて一週間後…
ものすごい見た目からセレブな方で、絶対新人の俺みたいにうるさいのが着いても嫌われるだけだと思っていたんだけど、ここで愛咲さんが、
「流星、いつものお前でもすごくいい。元気が一番だからな。だけど今回はすこし大人っぽく入ってみな?バリエーションをいっぱい持つのもホストだぞ。」
俺はホントにいい司令塔がいて良かった。その通りに実行し、話してみると、共通点がなんと三つも四つも!
たしか…住んでる町が俺の実家の隣町、娘さんが俺と同い年で、その娘さんが今合宿に行ってる自動車教習所で俺も免許を取ったとゆーこと!
怖いくらいの偶然てある。それを大笑いしながらそのお客様は、
「これも何か縁があるのよ。私が指名したホストはみんな売れていくの。他店のホストちゃん達もみんなお店の看板だからね。」
そう言って白ドン二発を入れてくれた。
ドラマ夜王みたいな本当の話。
ここまで来ると自分は歌舞伎の女神に微笑まれたと思えてくる。
自信が確信に変わった。
歌舞伎町の一番星に…なる!
2カ月でナンバー8へ昇りつめる
二月はほんとに寒かった。給料も寒かった(笑)わずか十万ちょい。
売上はそこそこあったんだけど、やっぱり大台を突破しなけりゃホストは稼げない。
さらに3月頑張った。二月は14日しか出勤しなかったのも悪かったと思い、店休の2日間以外はフル出勤した。給料システムもよく目を通して、どおしたら稼げるか考えた。
そして、、、3月、2ヶ月で俺はナンバー8になった。キャッチも3位になった。
社長とナンバーのかけをしていて、勝ったからスーツを買ってもらった。成人式のスーツはここでようやっとクリーニングにありつけた(笑)
借金も全額一気に返した。みんなびっくりしてた。俺が昼飯にうどんの汁だけすすってた時代が懐かしいって今となっては言われる。
おいっ(笑)
トントン拍子で俺は階段を登っていった。だけど俺は自分がラッキーなんて思わない。
俺は声を出し続けた。
声が枯れても接客した。
空気が読めないって言われて、NGも出され続けた(笑)
着ける席がないからキャッチしまくった(爆)
それでも俺は自分を信じた「確信」を持ち続けた。今でも持ち続けてる。
俺がこの店でナンバー1だってね。
仲間に感謝
そんな一人で突っ走ってるようにみえる俺だけど、一人じゃなかった。
ライバルはいっぱいいた。でも同じ数だけ仲間がいた。支えあって、協力しあって、刺激しあった。
めちゃくちゃ俺は周りに恵まれてきたと思う。
俺の熱意を真摯に受け止めてくれた社長に店長。
そして、俺が生意気な時は殴ってくれた先輩。
うるさくても、NG連発でも頑張ってるよなって言ってくれた先輩。
一緒に歌舞伎町走り回った同期のやつら。
俺に負けないくらい面白い後輩。
まじ恵まれてた。今もそれは続いてる。俺はほんとーに運も良かったと思う。これは生まれてきてからずっと。友人関係には恵まれてた。
今、周りの俺に関わった人全てに感謝です。ありがとう。
非日常が毎日起こる世界それが歌舞伎町
ちょっとズレたけど、引き続き俺はナンバー8以上をキープした。なぜならほんとのライバルが出来たから。
それが蓮美蓮。こいつとは2006年まじひたすら一緒にいた。秋也も一緒だけど、ホントにオーシャン、マーキュリーには憎めないバカばっかだった(笑)
たーぶーん、俺もその一人(笑)
楽しかった~毎日仕事行くのが面白くて仕方なかった。正直辛いこともあったけどね。お互いにどんな接客してるだとか、先輩の真似したとか。
ものすごい使ってもらってたお客様に指名変えされても、涙を流しながら泣いてる俺を勝也くんや蓮や楓くん(現クレスト支配人)が慰めてくれたり。
そのお客様が次の日プラチナ二本もいれて(笑)、店の裏で泣いてる時も、愛咲店長や、田中社長は一生懸命慰めてくれて…
ってあれ?なんか俺泣きすぎじゃね?ま、まあこんな時代もあったってことで。
とにかく非日常が毎日起こる世界それが歌舞伎町。
そこで俺は、周りに支えられながら人としても成長していったのです。
「流星」として…