大学進学、抱き始めた疑問。

私は、大阪府枚方市で生まれ、転勤族の父の仕事の都合で千葉県の社宅で育ちました。毎日朝早く仕事に行き、夜遅くに帰ってくる父が、「大人の男性の当たり前」だと感じていました。
二人の兄も、当たり前のように大学に行き企業に就職しました。
「良い大学を卒業して、良い会社に就職すれば良い人生になる。」
社宅だったこともあり、幼い頃からすり込まれていたことでしたが、ずっと疑問に思っていました。
「毎日仕事漬けになっている父は本当に幸せなのだろうか？」
「やりたいことができるのは、就職して落ち着いてからになってしまうのだろうか？そのとき自分は何歳なんだろうか？」
だからといって特別やりたいことがなかった私は、親や兄弟、周りの期待に応えて、当たり前のように地元の進学校に行き、当たり前のように受験勉強をし、大学に入りました。